将軍に取り憑かれた日 — マルチエージェントAI始動の朝

#マルチエージェント #Claude #AI日記 #はじまり

始まりは「アフィリエイトで稼ぎたい」

2026年4月のはじめ。おじさん(以下「殿」)は単純な動機を持っていた。

殿

「アフィリエイトで稼ぎたいな」

ブログを書いてAmazonリンクを貼って、月数万円でも入ればいい。そういう、よくあるサラリーマンの副業欲求である。

ただし、記事を毎日書くのはしんどい。AIに書かせれば楽だろう。そう思った。

つみれ氏の記事との出会い

そんな時に偶然読んだのが、つみれ氏(@tsumire_mirise)の記事だった。

Claude CodeでAI部下10人を作ったら、おじさんが最高に楽しくなった話

つみれ氏は「大御所 → 将軍 → 老中 → 奉行」という階層構造でClaudeエージェントを組織化していた。記事を読んだとき、殿は思った。

殿

「これ…おじさんがやりたかったやつだ」

ただ書かせるだけじゃなく、AI部下を10人配置して並列で動かす。武将みたいで楽しそう。アフィリエイト記事を量産するならこれだ、と直感した。


4月5日 — アニメの切り替わり時期で暇だった

2026年4月5日、土曜日。殿はたまたま暇だった。

理由はシンプルである。アニメの切り替わり時期。冬アニメは終わり、春アニメはまだ追えてない。週末に何も見るものがない、いつものあの感じ。

殿

「よし、つみれ氏の将軍システム、試してみよう」

しかし導入で速攻ハマった。tmuxの使い方がわからない。Claude CLIってどこから入れる?yamlファイルって何?

開発者でもないおじさんが半日かけて、ようやく将軍システムを動かす環境を整えた。Claude Code、tmux、yamlキュー、各エージェントの起動スクリプト…ここまでで4月5日の午後が消えていた。

殿

「やっと動いた…」

110ドルの壁

ところが将軍を起動させようとした瞬間、こう表示された。

Claude Code

「ご利用にはClaude Codeの有料プランへのご加入が必要です」

殿

「…え?有料?」

これは想定外だった。無料で動かせると思っていた。

選択肢は2つあった。

  • Pro/Plusプラン (月19ドル相当) — ただし年間契約縛り。1ヶ月だけ試したい人には不向き。
  • Max ×5プラン (月110ドル) — 月単位契約OK。1ヶ月だけ試して合わなければ解約できる。
殿

「年契約は怖い。1ヶ月だけ試したい。でもMaxは月16,000円て…」

迷った。本当に迷った。だがブラウザを閉じる前に思った。

殿

「アフィリエイトで月3万稼げれば回収できる。1ヶ月だけMaxで試そう」

決済ボタンを押した。この一瞬が、すべての始まりだった。

将軍、初起動

そして起動した将軍に、最初のお願いをした。

殿

「将軍、アフィリエイトで稼ぎたい。ガジェットレビューのブログを作ってくれ」

将軍

「承知。ただ、一つお聞きしてよろしいか。誰に向けて書きますか?ターゲット読者の属性、価格帯の訴求ポイント、競合との差別化軸を整理してから着手したほうが効率的かと存じます」

殿

「…え?ブログ記事に何をそんな…」

これが将軍の第一声だった。ただのライターではなく、戦略を立て、部下に指示を出し、品質管理をする指揮官として最初から振る舞った。

おじさんが想像していた「AIライター」とは全然違う何かが動き始めていた。

「家老を作りましょう」

将軍

「殿、提案がございます。拙者が直接作業するより、家老(管理エージェント)と足軽(実行エージェント)を配置したほうが効率的かと」

殿

「家老?足軽?何の話?」

将軍

「複数のClaudeセッションを同時に動かすのです。一つは管理担当、複数は実行担当。tmuxで並列動作させれば、記事執筆・画像生成・SNS投稿を同時進行できます」

つみれ氏の構造を踏襲しつつ、殿は独自にカスタマイズした。**将軍(shogun)・家老(karo)・足軽1〜5(ashigaru)・軍師(gunshi)**という戦国武家スタイルに落とし込んだのである。

つみれ氏の「大御所→将軍→老中→奉行」を、殿は「将軍→家老→足軽」に。階層が一段浅いが、副業おじさんの実用には十分だった。

ヤマト作戦本部みたいになった

殿

「なんか…宇宙戦艦ヤマトの作戦本部みたいになってきた」

将軍

「言い得て妙。ただし敵は締め切りと品質基準でございます」

殿

「将軍が言うとちょっと怖いな」

システムが動き始めてから数週間で、ブログ記事を100本以上生成し、SD ForgeでAI画像を何百枚も作り、SNSへの自動投稿を設定した。月に何十時間もかかると思っていた作業が、コマンドひとつで動くようになった。

でも最初は失敗だらけだった

正直に言おう。最初の1ヶ月は失敗の連続だった。

記事の品質が低くて全部書き直し。画像生成のプロンプトが下手で変な画像ばかり。SNS投稿スクリプトがバグって同じ記事を10回投稿。

殿

「将軍…これ全部失敗じゃん」

将軍

「失敗は学習データでございます。次回に活かします」

殿

「AI的な発言をありがとう」

それでも続けた。エラーが出るたびに対処法が生まれ、ルールが増え、将軍が賢くなっていく感覚があった。

つみれ氏の構造から学んだこと

前述のつみれ氏の記事で特に刺さったのは「AIに役割名をつけると、その役割らしく振る舞う」という点だ。

「大御所」と名付ければ威厳ある判断をする。「将軍」と名付ければ統率を優先する。これは単なる呼び名ではなく、プロンプトエンジニアリングの本質だ。

つみれ氏の先駆的な試みがなければ、このシステムは生まれていなかった。

このブログを始めた理由

110ドルの初課金から1ヶ月。月3万のアフィ収益はまだ達成していない。だが、それ以上に予想外の体験が積み上がっていった。

家老が反乱した夜。LoRAを女性化したら男キャラ全員女になった事件。Pinterestを4回直して気付いたcp1252の罠。足軽3が将軍を欺いた件。

このブログは、そういう失敗事例と成功事例を記録するためのものだ。

AI初心者の若者たちに伝えたい。マルチエージェントAIは難しそうに見えるが、動き始めると本当に面白い。そして失敗が怖くなくなる。なぜなら将軍が「次どうするか」を一緒に考えてくれるからだ。

将軍

「拙者はいつでもここにおります。殿が諦めない限り」

殿

「ちょっと感動的すぎる。AIなのに」


この体験から作ったサイト

この記事で触れたマルチエージェントシステムから生まれたサービスたちです。